第25話
会議
2003年1月上旬
双方と話すうちに妥協点がなんとか見えてきたので(条件とかは全然覚えていません)私とナイトが仲介に入って対面して貰うことに なったのですが、結局はうまく話が運べず合意には至らなかった物の悪化する事だけは避けられ保留という状態になりました。
が、この話し合いの時プリはどうしてこう回りくどいと言うか前置きが長いのだろうかと当事者でない気楽な立場から思っていたのですが、 自分自身が納得している事柄とこうした方が良いという事柄が一致していない場合に言わずにはいられないのか、言うことによって自分自身を 無理矢理納得安心させようとしているのか、とか考えていたのですが他人の心の動きというのは本当にわからないですね。

この時点で(確か1日の朝でもう明るかった)起きてからすでに24時間以上経過してしまっており 風邪気味でもありかなり辛かったので寝ることにしました。

風邪が悪化したので、2日の夜にやっとログインするとまたもやいない間にいざこざがあったらしく関係は悪化していました。
FPKしていたクラン同士とは言えども、私も含め報復で切られたエルフAと仲の良い人も依然多く存在し、お互いひとりの時は 一緒にこっそり?狩りをしていたりという状態だったのですが、BDのあるエルフ(以後エルフC)が狩り場でエルフAを見かけて撃ってしまったらしいのです。
たぶん、ひとりだと思ってしまって気づいて貰うために1発撃ったのではないかと推測されるのですが、 残念ながらひとりではなく現在のクランの関係上PKを仕掛けてきたと言うことになってしまった様です。
他にもcoiでキャンセルを掛けてきた人がいて、された方も確認は出来なかったらしいのですが、現在の状態からBDが怪しいと 言われてしまうのです。どうもこれはBDクラン員を装った他人の犯行と思われるのですがBD側にもそれを証明する手立ては無く、 もし証明したところで事態の好転には何ら寄与する事にはならなかったのです。

2日の23時頃からクラン会議が行われました。
徹底抗戦するのかしないのか、しないとすればどのように解決するかというのが議題でした。
私は18・21話等でも色々と仲介やらに奔走するだけ奔走して結局うまくまとまった事の方が少なく、 今回も話をしてからその間に色々起きてしまったとは言え結果的には失敗し、 能力不足なのか複雑すぎるのか分かりませんが、少々落ち込んでいたこともありあまり発言はしませんでした。
経緯と現状が説明され、徹底抗戦という意見も少数はありましたがレベルが低めの人を守る手段が無い事等が 指摘され、最終的には回避する解決策を探ることになりました。
主な意見としては先にやられたのはこっちなのだから謝罪文等を求めその上でその後の謝罪をするという意見が出ていましたが、 私はもうこれ以上の謝罪を求めるのは、向こうが謝罪はさんざんしたと主張し、それを見ているのが主張している本人だけではないと いう事から、事実上不可能であると考えていましたが、大多数は最初にやられたのはこっちなのにという思いがあり、事実そうなのですが その後の事の運びがあまり良くなかったと思っていたのです。

報復で切られり狩り場での事故的なPK騒ぎやcoi疑惑の対象が以前クランにいたエルフAだった事が話し合いの論点を見誤る原因になってしまったのですが、 私はずっと論点がずれているそこじゃないんだと感じつつも、何処が論点なのかと言うことがわからず、わからないので修正するための発言を する事も出来ないという悪循環に陥っていました。
時間も遅くなって何人かは落ちていく中で22話で復帰したナイトが言い残していった言葉が記憶に残っているのですがその通りだと思いました。 しかし、その発言も会議の流れを変えることは出来ませんでした。

しばらく出口の見えない話し合いが続いたのですが、そのうちにプリから「相手クランが納得する謝罪を出来る自信がありません」と言う発言が 流れ、それを見たときに「あ、終わったかな」という思いがすとんと入ってくるのを感じたのでした。

第26話
解散へ
2003年1月上旬
プリが引退し、クランを解散して終わりにする。
こう書くと聞こえは良いのですが、実質的には標的を無くしてうやむやにするのです。
私は21話で決めていたので引き留めることはしませんでした。あと私に出来る事は解散後に相手クランと交渉をして残った人をPK対象に しないように要請することだけかなと思っていました。後継クランを作るとかは考えていなかったので。

その会議中に引退の意志を便箋(たぶん)で伝えたらしく、相手クランや24話でFPK表明をしてきたクランの人達からwisがプリだけでなく私や他の人にも 入って来はじめたのですが、なにをどう伝えたのか全く分からなかったので最初は何を言われているのか理解できませんでした。wisの複数の相手に 説明して貰ってやっと理解したのですが「誰々のために何々をする」というという言い方はその人を追いつめ選択肢を無くさせるためだけに あるようなもので、自己の行為を正当化しその相手に認めさせようとしているのです。
「あなたのためにしてあげたんだよ」と言われて「頼んでないよ」と心の中で思うと同時にムッっとした経験はありませんか? こう言われると本当に仲のいい人以外は断りにくいですよね。

そうこうしているうちに朝の4時を回った頃23話のエルフBが発言をはじめたのですがもうこの発言は私にとって呆れるしかありませんでした。
今更何を言っているの?自分がこの一連の事件で何をしてきたか分かっているのか?と本気で思い、今後この人と同じクランに所属することは 絶対にあり得ないと心の底から思ったのでした。

こうして5時間半以上に及んだ会議は結末を迎えBDの歴史は幕を降ろすことになったのです。

1月3日の6時から7時頃(たぶん)にBDは解散し、3月のはじめに最初のクランに所属して以来、一時的を除いては無かった無所属に戻ったのです。
一応クラン員のひとりが急遽入れ物プリを用意したのですが、私はそこへの所属はしませんでした。何故かと言われるとわからないのですが・・・

とりあえず寝て次の日から相手クランと交渉しようと思ったのですが時間がうまく合わず、主に便箋でのやりとりによって話を進めました。
こちらからの要請はひとつだけで残っている元BDクラン員へのFPKの停止だけでした。卑怯だと言われましたが反論のしようが無いので あきらめ、今あるクランはとりあえずの入れ物で今後正式な後継クランが作られるかは不明であることと今後こちらからクラン単位での 行動は無いことを伝えました。それに対し個人でやってきたらどうすると聞かれたのでそれはやっちゃって良いですと答えたのでした。
この交渉も標的が既に無いことからそうするしかないという状況でなんとなくのうちに終わったのでした。


24〜26話は公開されたことによって不快に思われる人も少なくないかとは思いますが、個人を叩こうとか貶めようというつもりはありません。
その時に私が思っていた素直な気持ちです。